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「要約筆記って何?」





「手話通訳や筆談なら聞いたことあるけど 要約筆記なんて知らないなぁ。」

ほとんどの方がそう思っておられるかもしれませんね。

確かに要約筆記は手話ほど知名度はありません。
しかし、 難聴者の中には手話ができない人が多くいる事も事実です。

病気や事故などで突然、聴力を失った人が その翌日から手話で会話ができるでしょうか?
高齢によって聴力が衰えた人はどうでしょう?

日本語で筆記通訳するのが一番わかりやすいですよね。
けれど、話し言葉と書き言葉ではスピードが違いすぎます。 そこで、文章を要領よくまとめる必要があります。 これが、筆談ではなく「要約筆記」と呼ばれる理由です。


ニュースやバラエティ番組などで、テレビ画面の下部に 内容を短く伝える文字を見たことはありませんか?


話し言葉をその場で全部書き留めるのは無理ですが、 要点をまとめて聴覚に障害のある方に伝えることはできます。

要約筆記とは、文字通り 内容を要約して書いて伝える同時通訳のことなのです。

たとえばこんなスピーチ・・・


え〜、本日は生憎の雨にもかかわらず、お足元が悪い中
遠路はるばるおこしいただきまして たいへん恐縮でございます。


これを全部書いてたら、この後に続く話が聞けませんよね。

そこで、要約筆記者はこんなふうに書きます。

雨の中、おこしいただき恐縮です。

これでも意味は充分通じるでしょう?話し手がゆっくり話されたり、 要約筆記者が速く書けたりする場合は、もっと詳しく書いて情報量を増やします。


要約筆記にはOHP(オーバー・ヘッド・プロジェクタ)を使って 行うものや、ノート・テイクなどがあります。

講演会など大会場や大勢の人が集まるところでは、OHPによる要約筆記が便利です。

右上の画像のようにロールシートと呼ばれる物に筆記して、左の画像のように スーリーンに大きく映し出しますから、遠くからでも見えますし、一度に多くの人に 同じ情報を伝える事ができるのです。

逆に、個人的な通訳の場合は、ノートテイクが用いられます。

いずれの場合も要約筆記者は難聴者の耳となり、その人の聞こえを補います。

聴覚の衰えは、いずれ誰もが経験する事です。

要約筆記は高齢化が進む現代社会にあって
大変便利で役立つものであると言えるでしょう。





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